「オタクコンテンツはなぜ失速してしまったのか」を読んだ雑感
オタクコンテンツはなぜ失速してしまったのか
https://anond.hatelabo.jp/20200630233220
を読んで。
自分は昭和生まれのアラサーで、
元増田が言っていることはよくわかるのだが、
文面上で主張していることと、
本当の主張にズレがあるのではないかと思う。
少し整理してみたいと思う。
元増田が言う「オタクコンテンツの失速」とは、
世界的にヒット、または評価されるコンテンツが少なくなった
ということらしい。
しかし、元増田の言い分は
といったように、極めて主観的である。
逆に、ビバップ以前のアニメって、ジブリを除けばそれほど自信を持って輸出できた作品の方が少ないのでは?
まさかキャプテン翼とか、グレンダイザーだなんて言うわけじゃあるまいし。
だいたい、『攻殻』や『ビバップ』だって、「オタクの内輪受けが良かっただけの作品」で、オタクじゃない人は見てないぞ。
ジョージ・ルーカスだの、ウォシャウスキー兄弟だの、タランティーノだの、オタクの権化のような奴らに評価されて、日本ではある意味逆輸入的に人気が出た側面すらある。
つまり本当のところを言うと、
元増田が言いたいのはオタクのメインストリームが変化していって、
自分はそれについていけません、ということだと思う。
自分もそうだから、わかる。
勝手な定義だが男のオタクには2種類いると思う。
仮に「ホモソーシャルオタク」と、「セクシャルオタク」と呼ぼう。
「ホモソーシャルオタク」の好物は、
バトル、ロボット、ミリタリー、刑事もの、探偵もの、SF、
ハードボイルド、強いおっさん、バディ感、チーム感など
カードゲームをするならMTGやハースストーン
「セクシャルオタク」の好物は、
美少女、アイドル、ラブコメ、日常もの、学園ものなど
カードゲームをするならヴァイスやシャドバ
もちろん、単純に二分できるものではなく、濃度の問題ではある。
どちらも好きという人も多いだろう。
しかし、ここまで言えばわかるだろう。
オタクのメインストリームは、
おそらく90年代頃からじわじわと、
そして10年代頃から急速に、
「ホモソーシャルオタク」→「セクシャルオタク」に移っている。
また、「オタク」という言葉が含むイメージも、一昔前はもっと多様性があった気がする。
ミリタリーマニアもいれば、特撮好きもいるし、ホラー映画ばっかり集めているようなやつもいて…というような。
今は「オタク」と聞けば、二次元美少女好き、というイメージに固定されている気がする。
元増田は、そういう今のオタク界の風潮に一言物申したかったのではないだろうか。
全然違ったらごめん。