雑感

何かしらを見たり、読んだりしての雑感

ananの表紙問題雑感

 

これとかな

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/twitter.com/inumash/status/1289807617993236481

 

なんかすれ違ってんだよな、議論が。

 

個人的な意見だけどさ、「anan」の表紙なんてさ、大した問題だと思ってないわけよ。

「性的消費かどうか」で言えば、「性的消費」だと思うよ。

でもそもそも「性的消費」全般を「悪」だと思ってないし。

ゾーニングもするならした方がいいだろうなーと思うよ。

でもあれがコンビニに並んでたからといって、

子どもが見たってちょっとドキドキするだけの話だろ。

 

男性向けにしても同じ。

ガチガチのエロ本を並べとくのはもう時代に即さないかなって思うけど、

週刊誌のグラビアやラノベの表紙程度でガタガタいうのは騒ぎすぎ。

と、あくまで俺は思っている。

そして、同じようなスタンスの男は多いんじゃないだろうか。

 

で、その「週刊誌のグラビア程度でガタガタ騒ぐ人たち」ってのが、

いわゆる「ツイフェミ」と呼ばれる人たちってのが前提の認識。

そのうえで、「ananにはガタガタ言わないの?肯定するの?」ってのは、

普通に抱く違和感であり、ごく一般的な感覚の指摘だと思う。

 

それに対して「男が嫌と思うなら男が雑誌や出版社を批判するのが筋」って、

そこがズレちゃってんのよ。

 

たとえて言うなら、

アンチ野菜の人が、「野菜は悪!野菜ぜったいだめ!」って言ってるから、

「あなたのお仲間にスイカ大好きな人がいるけど、スイカはいいんですか?スイカ食べるのはおかしくないですか?」って聞いたら、

「スイカが悪だと思うならお前がスイカ農家を批判しろ!」

って言われてるような。

いや、最初から俺らはスイカは悪なんて思ってないけど、あんたらが自分で言ってるから…みたいな。

 

まぁあくまで感覚としての例えでしかないし、「一人一派」論みたいなこと言われたらどうしようもないけど。

 

でもフェミの人たちは、ダブスタだって批判を受けてるんだから、

そこから変に議論をずらしたり逃げたりせずに、

ダブスタじゃないならちゃんと理論的に反論すればいいと思う。

「オタクコンテンツはなぜ失速してしまったのか」を読んだ雑感

オタクコンテンツはなぜ失速してしまったのか

https://anond.hatelabo.jp/20200630233220

を読んで。

 

自分は昭和生まれのアラサーで、

元増田が言っていることはよくわかるのだが、

文面上で主張していることと、

本当の主張にズレがあるのではないかと思う。

少し整理してみたいと思う。

 

元増田が言う「オタクコンテンツの失速」とは、

世界的にヒット、または評価されるコンテンツが少なくなった

ということらしい。

 

しかし、元増田の言い分は

『カウボーイ・ビバップ』以降のアニメで、世界に胸を張って輸出できるものがあるだろうか。

といったように、極めて主観的である。

逆に、ビバップ以前のアニメって、ジブリを除けばそれほど自信を持って輸出できた作品の方が少ないのでは?

まさかキャプテン翼とか、グレンダイザーだなんて言うわけじゃあるまいし。

だいたい、『攻殻』や『ビバップ』だって、「オタクの内輪受けが良かっただけの作品」で、オタクじゃない人は見てないぞ。

ジョージ・ルーカスだの、ウォシャウスキー兄弟だの、タランティーノだの、オタクの権化のような奴らに評価されて、日本ではある意味逆輸入的に人気が出た側面すらある。

 

つまり本当のところを言うと、

元増田が言いたいのはオタクのメインストリームが変化していって、

自分はそれについていけません、ということだと思う。

自分もそうだから、わかる。

 

勝手な定義だが男のオタクには2種類いると思う。

仮に「ホモソーシャルオタク」と、「セクシャルオタク」と呼ぼう。

 

ホモソーシャルオタク」の好物は、

バトル、ロボット、ミリタリー、刑事もの、探偵もの、SF、

ハードボイルド、強いおっさん、バディ感、チーム感など

カードゲームをするならMTGやハースストーン

 

「セクシャルオタク」の好物は、

美少女、アイドル、ラブコメ、日常もの、学園ものなど

カードゲームをするならヴァイスやシャドバ

 

もちろん、単純に二分できるものではなく、濃度の問題ではある。

どちらも好きという人も多いだろう。

しかし、ここまで言えばわかるだろう。

オタクのメインストリームは、

おそらく90年代頃からじわじわと、

そして10年代頃から急速に、

ホモソーシャルオタク」→「セクシャルオタク」に移っている。

 

また、「オタク」という言葉が含むイメージも、一昔前はもっと多様性があった気がする。

ミリタリーマニアもいれば、特撮好きもいるし、ホラー映画ばっかり集めているようなやつもいて…というような。

今は「オタク」と聞けば、二次元美少女好き、というイメージに固定されている気がする。

 

元増田は、そういう今のオタク界の風潮に一言物申したかったのではないだろうか。

全然違ったらごめん。

 

漫画の読み方と男女の違いとか雑感

https://www.tyoshiki.com/entry/2019/07/09/180858

 

読んで思ったけど

 

電子書籍市場で女性のニーズが高まっていて、特にkindleでなく上記のようなサービスで女性ユーザーが大多数を占めているのは、漫画というものに対する男女の捉え方の違いを示しているのではないかと感じた。

 

どういうことかというと、多分だけど女性は「漫画」を「漫画を読むという体験」として捉えているのではないか。

「漫画を読むという体験」に対して対価を払っているのであって、その手段が今はスマホで見るのが一番利便性が高いという話。

 

対して男性の多くは、「漫画」を「漫画というモノ」として捉えているのではないかと思う。

これは自分がそうだからというのもあるが、読み放題とかのサービスって、「モノ」が手元に残らないのがどうしても満足できない。

つまり、「漫画を買う」っていうのは「漫画を読めればいい」わけではなくて、物理的な本としてでも電子データとしてでもいいんだけど、「モノとして所有している感覚」が欲している行為なんだよな。

 

もちろん必ずしも男はこう、女はこう、という話ではないけど、傾向としてはそういう性差があって、それが表れているんじゃないかと思ったという話。

ただ、性差よりも個人がどれくらい漫画が好きかとかの方が大きいとは思う。

自分も映画とか音楽とかは割と定額サービスで十分って思っちゃう方だし。